池波正太郎没後30年
今日は池波正太郎没後30年です。
池波正太郎について今更説明は不要と思いますが、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』『雲霧仁左衛門』『真田太平記』などなど数々の人気時代・歴史小説を生み出した、昭和を代表する大衆小説家です。
代表作のほとんどが映像化されているため、小説は読んだことがない人でも、ドラマなどを通じて作品に触れたことがあるはずです。「鬼平」「剣客」「梅安」が三大代表作といわれていますが、その中でも一番人気はやはり「鬼平」でしょう。
TVドラマ版『鬼平犯科帳』で主役の長谷川平蔵を演じたのは、八代目松本幸四郎(のちの初代松本白鸚)、丹波哲郎、萬家錦之介、そして二代目中村吉右衛門の4人です。池波正太郎が原作で長谷川平蔵を描く際に八代目松本幸四郎をイメージしていたといいますが、現在、「鬼平」と聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、その息子である二代目中村吉右衛門が演じる長谷川平蔵だと思います。なにしろ、他の3人を合わせたよりずっと長く鬼平を演じています。
この没後30年という記念すべき日に、時代劇専門チャンネルが何もしないわけはなく、「映像で綴る池波正太郎の美学:リーダーの美学」と題して『鬼平犯科帳』の傑作選を朝10時から夜8時までぶっ通しで放送しています。おかげで今日は家から一歩も出られません。
ちなみに明日は「老境の美学」と題して『剣客商売』の傑作選を、明後日は「殺しの美学」と題して『仕掛人・藤枝梅安』の傑作選を、明々後日は「お盗(つと)めの美学」と題して『雲霧仁左衛門』の傑作選が一挙放送されます。どうやら今年の僕のゴールデンウイークは池波正太郎ウィークで終わってしまいそうです。
関連:池波正太郎歿後三十年書感【2020.05】(池波正太郎没後三十年 感を書す)
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